7/18/2005

HAUS・HYAZINTH


HAUS_HYAZINTH1
Originally uploaded by Yoichiro.




HAUS_HYAZINTH2
Originally uploaded by Yoichiro.



This is a house that a young poet designed. After 65 years had passed since he had died, it was built. He died at the age of 24 though he was a fine poet and a fine architect.

【Japanese】
今日は休みだけれども暑くて遠出する気にはならなかったので、最近気になっていたヒアシンス・ハウスを見に行くことにした。


「ヒアシンス・ハウス(風信子荘)」は詩人で建築家であった立原道造が、別所沼の畔に思い描いていた週末住宅である。立原は、平面図やスケッチだけを残して24歳で死んでしまったが、これこれのことがあり、詩人の死後65年たった去年、その小屋は建てられたのである。
立原の構想では別所沼の東に建てる予定であったが、今は西側に建って居る。今は公園になっているので、かつて彼の窓に求めていた景色はここにはもうないだろう。それでもヒアシンス・ハウスは面白い。

小さくて簡素な建物である。彼は窓にこだわった。大きな窓が南東にとられており、今は別所沼を臨んでいるが、本当はこちらは沼ではなく、ベッドサイドの小さな窓から沼がみられるように考えられていた。
今は北東の角に小さな流し台が付け加えられているが、立原の図面には便所も台所もない。本当にここで暮らすつもりがあったのかと思うが、すぐ近くに交流のあった詩人の居宅があり、そこの便所を借りるつもりだったという。

でも、彼はヒアシンス・ハウスの構想から2年で死んでいる。僕は何となく彼は死の影を感じていて、言葉だけをこの小屋に詰め込もうと考えたのではないかと思ってしまう。彼の詩のように。彼の詩集はとてもビジュアルである。14行の詩が、小さな版画と共に、譜面のような大きな紙にレイアウトされている。